「そろそろ本気出すか」と言うのは、ドラゴンボールでよく言いそうなセリフですが、実生活でそんなことはできないですね。
仕事をやっている時や勉強する時に、さて、本気出すか、と言って本気になれた試しがないです。。。
本気を出すってなかなか難しいですよね。
そもそも本気ってどこまで行ったら本気なんだろう。
ここでよく思い出すのが、私が新人の頃に上司の上司の上司の上司くらい (つまり偉い人) に言われた言葉です。
新人の頃、10歳くらい上の先輩と、この”偉い人”と飲みに行く機会がありました。
まだ私は偉い人とは少ししか話したことが無い状況でしたが、先輩は結構よくしてもらっていたらしいです。
私は新人ながら、評価も良かったので、ちょっと偉い人にも会わせてやるか、的な感じで、嬉しかったことを覚えています。
先輩からは「偉い人と話すと、とても勉強になるよ。ギターやってるしロックな人だから話も面白いよ。」と言われて、楽しみにしていました。
そしてその飲み会当日、色々と楽しく話していた時、先輩がこの偉い人に対して、「こいつ(私のこと)に足りないところって何かありますかね??」という問いを投げかけました。
そうすると少し考えて、
「お前には、お客さんの胸ぐらつかんで、”なんでこうやらねーんだよ!!”と詰め切るくらいの本気度が足りない。」と言われました。
胸ぐらつかんだ瞬間に、僕、出禁になりますよね。という反論が0.2秒ほど浮かびましたが、そういうことじゃないということは、さすがにわかります。
確かに本気で考えていたら、絶対やるべきだ!と思い、動いてくれないお客さんをもっと本気で問い詰めるでしょう。
でも、胸ぐら・・・そこまでは・・・
と思っていたところに、また、続けて言われました。
「もしお前の母親とか子供が人質に取られていて、このプロジェクトが失敗したら殺す、と言われたら、同じアウトプット出す?」
家族が人質取られたらまず警察呼びます。なんてことは当然言えず、「いえ、アウトプット変わります。。。」としか言えませんでした。
「つまりお前は本気じゃないんだよ。」
ぐうの音も出ず。。。なんやこれ。。ロックンロールすぎるやろ。。。。
その後の時間は、合コンでゴスロリが来た時と同じくらい口数が減りました。。
しかし、しかし、そんな極論ある!?胸ぐらって何?人質取られたらあわてふためいて仕事どころちゃうやろ!
この思いは今でも消えることはありません。
でも本気度を測るために、とても良い基準をもらいました。
「家族が人質に取られても、同じことをやるのか?」
本当はフリーザ様みたいに本気度をコントロールできたら良いのですが、そこまでは誰でも難しいですよね。本気度を測る基準、今でも参考にさせてもらっています。

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