私の社会人人生の最初のPJは、システムの設計だった。
コンサルティングには、経営戦略~業務の構想策定~システムの要件定義~設計・開発などのフェーズがあり、なんとなく当時はみんな上流に憧れる傾向があった。
私もその傾向を持っており、要件定義や構想策定などの上流フェーズがやりたかった自身にとっては嫌だったのを覚えている。
だが、大学の頃の恩師が良く言っていた「一生懸命やったら、何でもおもろい」という言葉に救われた。
この私の恩師である先生が変わった人で、髪の毛は茶色に染めて、色んな先生と熱い議論を交わすような人だった。
若くして助教授・教授になっていたので、おそらく研究の成果も残していたようだ
ただ、よく酔っぱらい、人間的にどうなんだ、と思うところも多々あった。
最悪だったのは、先生がべろべろに酔っ払って、道路の植え込みに倒れこんでしまった時のことだった。
僕はすでに前を歩いていて、ちょっと離れたところにいた。
先生が倒れこんだところに、20代くらいの2人組のお姉さんが通りかかり、その内の一人が先生を引っ張って助けてくれていた。
私は、「大丈夫ですか?」と先生を引っ張っている女性を見て、優しい女性がいるもんだ、と思っていた。
すると、助けられた先生が、「俺、こっちの方ががいい!」ともう一人の女性にダイブ。一気に全員が不幸になるエピソードになった。酔っぱらいは恐ろしい。。。
そんなダメ人間だが、成果もあげている先生が良く言っていたのが「一生懸命やったら何でもおもろい」だ。(一生懸命取り組んだなら、どんなことでも面白い、という意味)
女の人を追いかけるのも一生懸命やっていたのだろう。ダイブしたときは楽しそうだった。
ただ、この言葉が結構芯にささるものがあり、学生の頃も研究を一生懸命やって楽しかったし、
社会人で初のプロジェクトでやりたくもなった設計フェーズだったが、すねることなく一生懸命やったことが仕事を楽しくしていた。
そのおかげで、そのPJで自分が与えられたロールでは上司からかなり高い評価も得られた。
結局初プロジェクトは半年で抜けさせてくれ、と嘆願して別のもっと上流のプロジェクトに入ることになったのだが、成果を出したおかげで、とても良い雰囲気で次のプロジェクトに入ることができた。
女の子大好きの先生から教わった言葉。好きな仕事を一生懸命やるから楽しいのではなく、一生懸命やるとなんでも楽しくなる。
結構心理を突いているなと思い、やりたくない仕事が来たら、今もこの言葉を繰り返して、仕事にかかっている。
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